今日は早朝より、お2人の入院患者様をお看取りさせて頂いた。
お二人とも長年お供させて頂いた患者様で、優しいご家族に見守られ安らかに旅立たれた。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
今日は午後の予定も盛り沢山。
午前の診療が終わってから今年2回目の防災訓練を行った。
今回は田辺消防署の原様と前地様、そして私の幼友達、ワカボーの吉田君らにご参加頂きご指導頂いた。
まず田辺消防署、前地様の指導のもとに、火災訓練。
最近、町内で大きな火災があり、当院も患者様を失っている。
夜勤帯の出火の想定で開始。
火災報知器が鳴り、私が作成した当院の火災マニュアルに沿って火災探知場所を火災受信機の地区灯で確認。消火器を持って初期消火に当たるも失敗、119番通報の後、担架を用いて入院患者様を一人ずつ当院患者様駐車場まで直接避難させた。
火災訓練実施後、田辺消防署、前地様に以下の改善すべき点をご指導頂いた。
当院の様な鉄筋コンクリート製の建物は燃えないので、防火扉をしっかり閉鎖すれば火災がそこから先に広がる可能性は低く、一般的には最初の7分で全ての患者様を出火区画(2階病棟)から防火扉で隔てられた隣接区画(非常階段)までまず避難させ、そして続く7分でその隣の隣接区画(1階)へ避難させるのを目標とするべきとの事であった。
ただし、隣接区画である非常階段のスペースは寝たきりの患者様を何人も受け入れられる広さがない為、当院の場合、最初の10分で2階病床の患者様を全て1階まで避難させ、その後、院外の避難場所(当院患者様駐車場もしくは職員駐車場)に避難させるのが良いとのご指摘を頂いた。
また、初期消火と通報、避難を手分けして同時進行で行うべきとのご指摘を受けた。
火災報知器の警報音が大きく会話が行いにくい点を相談したところ、火災受信機の警報のみ先に消音すれば良いとの事であった。
続いてワカボー吉田君による緩降機使用による2階から1階避難のデモンストレーション。
滑車にぶら下がって2階避難扉から地上へ急降下・・・かなり怖そう(汗)。
閉じ込められ、逃げ場を失った時の最後の手段だそうで・・・
今回私はパス(笑)。
一生使わなくて済む事を祈ります。
ちなみに当院には非常階段が両端と真ん中の3か所にあり、どちらにも逃げられる為、この緩降機が必要となる可能性は極めて低いとの事。
最後に南海地震・東南海地震対策と津波対策につき田辺消防署、原様からご指導頂いた。
津波が来るのは阪神大震災の様な直下型地震ではなく、1~3分の長い周期でゆっくりユラユラと揺れる海洋型地震であること、担送を要する入院患者様を多く抱える当院では、地震発生から津波到着までの30分足らずの間に当地域の避難場所である田辺第一小学校まで避難することは不可能であり、当院の耐震強度や高さを考えると院内3階テラス、もしくは4階屋上に避難するのが最善(ベストでは無いがベターであるとの表現がなされていた)とのご指摘を頂いた。
東日本大震災後、当院では火災マニュアルと地震・津波マニュアルを新たに作成していたが、今回の防災訓練で得た知識を用いて、同マニュアルの改訂を早速行わせてもらった。
今後の防災対策に生かしたいと思う。
今日は防災訓練の後に、施設の訪問診療も重なってしまった。
スタッフの皆様、本当にご苦労様でした。
祝・世界文化遺産登録決定。
富士山が「信仰の対象と芸術の源泉」であることに
日本人なら議論の余地はありません。
先日、学会行きの飛行機の窓から撮影
富士山のプロポーションこそ究極のCOOLです。
光庭(ガラスとアルミの反射光)
モンドリアンの抽象画?
階段踊り場(枯葉のシルエット)
水墨画?
空梅雨で強い日差しが続いております。
皆様熱中症にご注意下さい。
不快指数急上昇のこの時期、
遠方よりご面会の方々には、田辺市鮎川(旧・大塔村)にある「赤木渓水郷」でのランチをお勧め。
ひんやりと気持ちの良い空気を存分に吸って、車で約1時間。
あじさいの水色と川のせせらぎに癒されながら、流しそうめんと鮎釣りが楽しめます。
故・牛尾武先生の日本画そのままの、熊野の山々を眺めながら
もう少し高原ドライブを楽しめば「乙女の湯」も近くにあります。
例年この時期、近くでホタルを鑑賞させて頂いていたのですが
先の台風で傷跡が残ってしまい、本当に残念。
ホタルが早く戻ってきます様に。