皆様、本当にお疲れ様でした。
来年も宜しくお願い致します。
12/30~1/3のお休み中、当院掛かり付け患者様で診察ご希望の方は
当日AM8:00~8:30に当院迄お電話下さい。
℡:0739-22-0534
お時間のご希望に添えない場合もありますのでご了承下さい。
お休み中の外来予約診療開始時間(予定)
12/30:AM9:00
12/31:AM9:00
1/1:AM10:00
1/2:AM9:00
1/3:AM9:00
近年、病状が安定した高齢者は介護施設に入所し、当・有床診療所に入院される方は、介護施設では療養困難な、病状不安定な重症者が大半を占めている。また、ほとんどの方が当院での看取り希望である。過半数はCVラインが留置されており、昇圧剤投与中やモニター管理中の方もいる。その為、当・有床診療所はお正月も休まず稼働し、看取りも行なう。一般外来はお休みであるが、当院にとってお正月は、診療の「小休止」に過ぎない。
医療行政の有床診療所に対する長年の理不尽な待遇のもと、さらに消費税が増税されると、この体制を保つことができるかは正直分からない。来年は少しでも全国の有床診療所に道が開けることを祈っている。
-avant la prochaine pose.
cinq minutes de pause.
「次のポーズまで、暫しのポーズ(pause:小休止)」
これは、ゴダールやトリュフォーらと共にヌーヴェルバーグの指導者として知られるジャック・リヴェット監督の4時間に及ぶフランス映画「美しき諍い女」で休憩前に流れるフレーズ。10年前、未完で終わった大作「美しき諍い女」に再び挑む画家(ミシェル・ピコリ)とモデル(エマニュエル・ベアール)の息詰まる葛藤を描いた絵画好きには堪らない傑作。フランス的エスプリが利いていて、1991年公開当時、通っていた人物画コースでこのフレーズが流行った。
No title/oil painting/F20/1990年頃制作(未完成)
重症の患者様やご家族にお正月など無いかもしれない。けれど、少しでも安らぎの時が得られる様、当院は全力を尽くしたいと願っている。
◇年末・年始の外来休診日について
12月30日~1月3日は、当院の外来診療はお休みとなります。
予めご了承下さい。
(1月4日以降は通常診療となります)
◇年末・年始の入院診療について
入院患者様の入院診療は年末・年始も継続致します。
◇12月30日~1月3日の外来予約診療について
12月29日までの通常診療時間内に、予め予約票をお渡し致しますので、予約時間にロビー2(熱帯魚水槽前)でお待ち下さい。
注1) 休診日は、大浜通り入口は閉鎖致します。駐車場側入口よりお入り下さい。
注2) 事務・薬局がお休みの為、長時間お待ち頂く場合があります。予めご了承願います。
注3) 院外薬局はお休みですので、院内処方となります。
注4)予約時間にご来院頂けない場合は予約時間迄にお電話にてご連絡下さい。
注5)電話連絡なく予約時間にご来院されない場合はキャンセルと致します。
◇年末・年始休診日の急患対応について
掛かりつけ患者様の急病には可能な限り対応させて頂きます。
当日午前8時30分迄に当院までお電話にてご連絡下さい。
注1) 原則午前9時からの診察となります(元旦は午前10時からの予定)。
注2)予めお電話でご連絡下さい。直接来院されてもお受けできませんのでご了承下さい。
注3)休日体制の為、人員配置が少なく、緊急を要する重症患者様への対応は困難です。緊急を要する場合は救急病院を受診願います。
注4) 原則初診の患者様への対応は致しかねます。救急病院を受診下さい。
外科内科辻医院連絡先
℡:0739-22-0534
(休診日はナースステーションにつながります)
今日は有床診の日。
依然として形勢不利な有床診療所協議会の活動に参加し、私の頭に常に思い浮かぶのは
レジスタンス:Resistance
という言葉。
「レジスタンス運動」とは「権力に対する抵抗運動」の事。
狭義での「レジスタンス運動」とは第二次世界大戦中のフランスをはじめとする西欧諸国におけるナチズムの侵略に対する民族的抵抗運動を指している。
写真:大学生時代訪れたローマ市内
イタリアの1945年の映画「無防備都市」はこのレジスタンス運動を描いている。イタリア民族のナチズム侵略に対するレジスタンス活動に参加した、ロベルト・ロッセリーニ監督が、解放直後、フェデリコ・フェリーニを脚本に迎え、レジスタンス運動に対するナチスドイツ秘密警察「ゲシュタポ」の残酷非情さをドキュメンタリー風に映画化したもので、戦後の「ネオ・レアリスモ(イタリアン・リアリズム)映画の始まり」と言われている。ハリウッドの大女優イングリッド・バーグマンが、この映画を見て衝撃を受け、夫・子供を捨ててロッセリーニの元に走ったのは有名な話。
ゲシュタポの壮絶な拷問に耐え抜き最後まで口を割らずに殉教死したレジスタンス指導者を前に、朋友のピエトロ神父は、ゲシュタポ高官に死を覚悟で猛烈に糾弾する。
「お前らは地獄に落ちるんだ。畜生ども!」
銃殺される前「死ぬのは簡単だ、生きるのが難しい」と言い残し、戦う神父は「栄光の殉教死」を遂げる。
理不尽な医療行政により、今も精神的・肉体的・経営的に耐え切れなくなって、全国の有床診療所の同胞は次々と殉教死している。今年の宮崎での総会でも「栄光の殉教死」を遂げた先生方の有意義な講演を拝聴できた。葉梨之紀会長のもと、ここ20年で半減した全国の有床診療所連絡協議会の会員は、それでも、地域医療の為に有床診の必要性を訴え続けている。
田辺地域で最後の有床診療所となるまで、当院も頑張ることが出来れば、「栄光の殉教死」を遂げることが出来れば本望と願っている。
写真:10数年前に学会で訪れたアムステルダム「アンネ・フランクの隠れ家」。
アンネ・フランク一家は何者かに密告され、1944年8月4日ゲシュタポに逮捕。1945年2月~3月頃ベルゲン・ベルゼン収容所で亡くなった。