牛尾武先生がお亡くなりになった。
熊野が誇る現代日本画の巨匠。
生前に、先生の作品群が収められた
箱根・成川美術館を訪問する夢は遂に叶わなかった。
当院は牛尾先生に本当にお世話になった。
最後にお礼を述べることもできず、
本当に残念です。
先生のホームページ「日本の源郷 熊野」のなかの
「私の歩み」を読んで、
私は先生の熊野における創作理念に感動した。
潤いのある棘の小径を直向きに歩み続け、
雄大で繊細な熊野の魂を克明に描いて来られた。
全身全霊を注ぎ完成させた牛尾先生の絵には、
ガラスの様に繊細で清らかな先生の魂も宿っていた。
私も、訪れた患者様も、先生の魂に心を洗われた。
牛尾先生の美しい魂は
永遠に絵の中に生き続ける。
今年のお正月は、例年より静かでしたが
やはり例年と同じく、お休みは取れませんでした。
お正月三が日中も看取りがありました。
これも看取りを担う有床診療所の宿命と
諦めています。
幼い子供たちには本当に申し訳ない(涙)
和歌山県医師会から医師会員へ来年(平成26年度)の診療報酬改定への要望依頼があり、当院は下記要望事項を提出しました。
『日本独自の医療文化である有床診療所は1948年に施行された医師法第一条により設置され、今日まで地域医療における長い歴史を有しています。今日、有床診療所は地域医療において主に①「病院からの早期退院患者の在宅・介護施設への受け渡し機能」②「専門医療を担って病院の役割を補完する機能」③「緊急時に対応する医療機能④在宅医療の拠点としての機能」⑤「終末期医療を担う機能」の5つの重要な役目を担っており、近年、日本地域社会の少子高齢化の進行によって、これまでの病院中心の医療から地域社会中心の医療へ舵が切られ、地域医療における有床診療所機能の重要性が再評価されつつあります。しかし、長年の大病院中心の医療政策により、有床診療所は重要施策から排除され、地域の有床診療所は疲弊しています。有床診療所入院基本料の長年に及ぶ過度な抑制によって病床運営を維持できないほどの安価な入院医療提供を長年強いられてきた結果、多くの有床診療所では外来診療の利益を病床運営費に充て、辛うじて存続してきたものの、設備は老築化し、割の合わない有床診療所運営を嫌い、後継者も育たず、看護職員の確保も困難となり、今正に存亡の危機にあります。平成6年に90名の会員で設立した和歌山県有床診療所協議会も平成24年夏の総会時には50名となっており、その中には病床が稼働していない会員や、病床閉鎖予定の会員も複数存在し、この20年足らずで和歌山県において有床診療所は半減してしまったものと考えられます。有床診療所においては無床診療所より院長の高齢化が進んでおり、後継者も擁立出来ておらず、多くの有床診療所において施設・設備の老築化も進んでおり、無床化は加速しています。もはや「待った無し」の深刻な状況です。このままでは今後20年を待たずに和歌山県から有床診療所は絶滅するものと予測されます。病床運営が成り立つ有床診療所入院基本料の大幅な引き上げは喫緊の大問題であり、次期平成26年度診療報酬改定において十分ご検討下さるようお願い申し上げます。』
写真:平成15年8月2日、3日に青木敏会長率いる和歌山県有床診療所協議会が担当し和歌山市で開催された第16回全国有床診療所連絡協議会総会の様子(同総会報告書90ページより抜粋)。
和歌山県内の有床診療所が一致団結して開催し、全国から400人の参加を得た。
(右上は当時和歌山県有床診療所協議会副会長として開会の辞を担当した当院の啓次郎理事長)
当時の和歌山県有床診療所協議会主要メンバーの多くが、今日、後継者を擁立できず無床化に追い込まれているのが実情です。
コンゴーふぐのコンちゃんは30センチ水槽の住人です。
一頭身のサイコロ体型。
小さなヒレでプカプカ前に進みます。
スマートなニセモチノウオに時々ツンツンつつかれます。
おちょぼ口でエサをとるのもなかなかへたくそ。
おかげで、只今2センチ弱のひとくちサイズ。
当分ヒレ酒にされる心配はなさそうです。
注意:ふぐの調理には免許が必要です。ご注意ください。
皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。