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田辺地域の有床診と病院は、それぞれ異なる病床機能に応じて、互いに助け合って共存し、理想的な連携が確立されています。有床診が病院と競合することはありません。

_2016.06.26

和歌山県医師会主催で6月23日

「和歌山県医師会有床診療所担当役員と和歌山県有床診療所協議会役員との懇談会」

が和歌山県民文化会館で開催されました。

県医師会が和有協の意見をお聞き下さる為に

懇談会を開催下さるのは、私が和有協の理事になってから始めてのことです。

県医師会に当協議会事務局を設置し、再び有床診担当理事を配置下さったことも含め

寺下会長以下和歌山県医師会現執行部の先生方と事務局の方々には

本当に感謝しています。

 

今回の懇談会で

県医師会や代議員会内に

有床診が病院と同じ病床を持ち、病院と競合すると誤解して

有床診療所部会設立を好ましく思わない病院の先生方の存在が示唆されました。

もしそう考える先生方が本当におられるとしたら

とても残念なことです。

かつて有床診療所が増床して病院となり

それを見て来られた病院の先輩方が

競合相手が増えると警戒する危険性があるのは

とても残念なことです。

特に今は

地域医療構想実現に向けて和歌山県下で3千床の病床を削減しようとしている時節

なかなか複雑です。

でも、こうした時節だからこそ、有床診が増床して病院の競争相手になる等

ナンセンスな発想なのです。

ところが現実問題として

有床診療所部会設立を代議員会の審議にかけた時に

(本来は存在しない)利害関係が表面化する危険性があり

誤解なのに、とてもナーバスな問題です。

有床診療所は日本における入院システムの源流ですが、現在、入院治療の主流は病院です。

そして病院と有床診療所の病床は現在では担っている役割が異なり、決して競合などしません。

事実、田辺市の中核病院や民間病院は、当有床診に対しとても親切にして下さります。

これはお互いが現実に競争相手ではなく、一緒に入院にて地域医療を支える同胞だからです。

田辺地域では、それぞれ病床機能に合った連携体制が実現しています。

地元の連携病院がなくては当院の本来の役目は果たせないでしょう。

田辺地域の病院にとても感謝しています。

だから、私は病院と有床診が競合するとの考え方は理解出来ず

病院の先生方にも

有床診療所の担う役割が病院と異なることを

決して有床診療所が病院の脅威にはならず

地域医療構想を生き残る為に、

病院と有床診がお互い助け合って共存できることを

我々はもっとアピールしていかなくてはなりません。

 

当協議会としては

有床診療所と病院がその地域で築いてきた友好関係はとても大切であり

この理想的な関係を、決して損ねるつもりはありません。

それとは全く別次元の、

我々有床診個別の問題として

有床診療所の声を県医師会と行政に届ける恒常的ルートの確立を目指し

県医師会に働きかけを行う行為は

同じ県医師会員として

我々に与えられた当然の権利です。

県下有床診療所の声を県医師会と行政に伝える為に

当協議会は引き続き

行政への窓口である県医師会に恒常的な交渉ルート確立を模索し

和歌山県有床診療所協議会単独でも行政への直接的な交渉ルートを獲得する為に

法人化の是非を検討します。

夜中の看取り

_2016.06.22

今は午前4時。

夜中働いているのは救急病院だけではありません。

24時間365日稼働している

有床診療所では

夜中の看取りは日常茶飯事です。

続くときは連日連夜続きます。

IMG_5590

患者様も、ご家族も、医療スタッフも

人を看取ることは本当に大変なことです。

生身の人の看取りには、

そこに至る長い時間と

そのあとの長い時間が伴います。

携帯から目が離せず

肉体的にも精神的にも

とても消耗します。

決して

慣れることはありません。

徹夜で看取りを行ったからといって

それに対する診療報酬上の評価はなく

明日の診療をお休みできる訳でもありません。

気力と体力の勝負。

そして人件費等の経営的負担も掛かります。

医師が有床診療所の運営を断念する一つの理由は

この看取りの大変さと

それに対する行政の無理解にあると思います。

 

行政は看取りを

あまりにも機械的に処理しすぎていると思います。

高齢化による死亡数増加データとしてだけ考えず

もっと人の看取りの大変さを知ってほしい。

現場を知らない人が

余計なことを決めると

現場は混乱します。

看取りの現場は疲労困憊し

その大変さを御上に訴える余力すら

奪われているのが現状です。

経験がなく解らないなら、

現場の意見をよく聞いて

政策を立ててほしい。

 

有床診療所が

そうした協議の場から

長年締め出されてきたのは

大問題です。

和歌山県における有所診療所件数は病院件数とほぼ同じ、有床診の総病床数は病院の約10分の1(精神科除く)

_2016.06.19

「和歌山県地域医療構想」より

平成26年度「病床機能報告」に基づく和歌山県内医療機関の状況

医療機関数

病院76件

有床診療所72件

病床数

病院11448床(内、病床機能分類なし95床)

有床診療所1092床(内、病床機能分類なし139床)

平成26年度「病床機能報告」に基づく田辺地域医療機関の状況

医療機関数

病院8件

有床診療所10件

病床数

病院1558床(内、病床機能分類なし23床)

有床診療所141床(内、病床機能分類なし38床)

全有協マーク

以上まとめると、現状では

和歌山県においては有床診療所と病院の件数はほぼ同じ

和歌山県においては有床診療所の総病床数は病院の総病床数の約10分の1

(但し、精神科病院、病床は除く)

有床診は多くはないが、まだまだ医療政策上無視されるほどの圧倒的少数派ではない。

和歌山県医師会傘下への有床診療所部会設立は、病院部会同様、今後継続的な行政への働きかけを行う上で

やはり必要不可欠と考え、

引き続き、和歌山県有床診療所部会設立に向けて、県医師会に働きかけを行う予定です。

今後、県医師会担当理事の方々との話し合いを重ね、来年度の代議員会での設立を目指します。

 

全国の有床診療所の皆様へ、貴都道府県策定の「地域医療構想」に「有床診療所の担う病床機能」は明記されていますか?

_2016.06.18

先日策定された「和歌山県地域医療構想」のスクリーンショット。↓

スクリーンショット (5)

和歌山県有床診療所協議会からの要望が認められ

「有床診療所の病床の担う役割について」の医療構想内への併記がなされ

有床診療所の病床機能⑤には

「人生の最終段階における医療(終末期医療)を担う機能」

が明記されています。

有り難いことに、和歌山県医務課はとても協力的で、

我々の意見にしっかり耳を傾けて下さりました。

けれど

近畿他府県で策定された地域医療構想を確認したところ

この有床診療所の病床報告機能が明記されたものは皆無でした。

近畿の医療行政は和歌山等を除き、有床診療所の活動に非協力的であると言われています。

そうした府県で今後有床診療所の病床が有効活用されるのか、とても心配です。

有床診療所病床が過剰な病院の慢性期病床と同一に扱われ

間違って削減対象とならないように

是非、他府県でも今後の「協議の場」で有床診療所の病床機能を追記頂くよう

働きかけるべきだと思います。

これからの有床診療所は「看取り」がキーワード:全国有床診療所連絡協議会第1回役員会での会場からの意見

_2016.06.16

厚労省は有床診療所にショートステイを担わせようと、平成27年度老人保健事業推進費等助成金を用い三菱UFJリサーチ&コンサルティングに分析を委託し「有床診療所における短期入所療養介護の活性化に向けた研究事業・報告書」が提示された。

しかし、実際に手をあげる有床診は少ない。申請手続きが煩雑な点を執行部は理由として挙げていたが、問題はそこではないと思う。

介護施設で担えるショートステイを医療機器や看護師をそろえた有床診療所が主に担っていたらどうなるか?

案の定「有床診のショートステイは経営リスクが高い」との意見が会場から出た。

有床診をショートステイに利用する発想は有床診のランニングコストを理解せず、適当に「ショートでもやらせたら」という非現実的な発想が最初だと思う。

大切な予算を国が投入してしまった結果、ズレた方向に誘導されるのではと危惧する。

 

的を得た意見は、関東甲信越ブロックの古株の先生方が出して下さった。

「有床診療所は看取りがキーワード。これからは看取りを重視すべきで、看取り料の引き上げを働きかけるべき」

おっしゃる通り。

全国有床診療所連絡協議会には

現代版赤ひげのような先生が沢山いて、核心を突いてくる。

この中では私はまだまだ若輩者。

実は、和有協の中でも私は新米で

目標とすべき地域医療の大先輩が沢山助言をしてくれる。

本当に有り難い環境にあり感謝している。

IMG_5157

在宅や、医師や看護師配置基準の脆弱な特養ではとても担いきれない医療を要する看取りが沢山あることを、行政は見落としていると思う。

安らかな看取りを迎えさせてあげるには、「在宅」や「介護施設」では困難なしっかりした医療が必要な看取りが地域医療現場には溢れている。

病院の4つの病床機能には含まれない「看取りを担う機能」が、有床診療所病床が担うべき5つの病床機能に含まれている。

ここがポイントだと思う。

「これから有床診が第一に担うべきは、そうした在宅や介護施設では対応困難な看取りである」これは有床診療所を続けている同志の共通意見であろう。

次回7月の役員会ではもっと役員との話し合いの時間をもつとの執行部のアナウンスがあり、とても期待している。

 

和歌山県有床診療所協議会においても、ただ会員に情報提供するだけでなく、会員同士の話し合いの機会を出来るだけ増やし

意見の集約と問題点の解決策をみんなで検討していきたい。

8月27日の和有協総会後に開催する情報交換会は、そうした会にできればと考えている。

 

 

上京(とんぼ返り)

_2016.06.13

1

父に留守をお願いし、

1年ぶりの東京国際フォーラム

2

ここのサイン計画は

モンドリアンのバウハウス叢書みたいで好きです。

3

なんか、いろいろやってます。

4

葉梨先生、会長退任。本当にお世話になりました。

最高顧問として、引き続きご指導宜しくお願い致します。

5

↑ 羽生田俊参議院議員 ↑

我が母校の大先輩です。

自見はなこ氏は山形だそうです(残念)

6

この辺り、

昔より年齢層が若くなった気がする。

(自分が歳とっただけ?涙)

7

また来年?(クビにならなければ笑)

 

おしらせ:

本日、和有協会員の皆様に6/12開催の全有協役員会報告書をFAX致します。

ご一読宜しくお願いします。

「和歌山県地域医療構想」策定!「有床診療所の病床の担う5つの役割」が明記されるも、病院病床との違いを、よりアピールすべき。

_2016.06.02

公表された「和歌山県地域医療構想」より

「有床診療所」関連部分を抜粋します。

 

第2章 和歌山県における医療の状況(概況)

(2)和歌山県内における医療機関の状況等について

◆2014年7月1日現在の県内医療機関の状況等について◆

〈出典:平成26年度「病床機能報告」〉

有床診療所(72件:計1092床)の果たしている4分類における病床機能内訳

高度急性期:0床

急性期:472床

回復期:162床

慢性期:319床

分類なし:139床

注2:「分類なし」とは、当該病床が休床等の状況にあったため4医療機能への分類が不可能であったもの

注3:有床診療所については、その病床が担っている役割(次ページの通り)に関しても選択の上、報告することとされている。

◆有床診療所の病床の担う役割について「病床機能報告マニュアルより」◆

有床診療所の病床の担う役割について

1. 病院からの早期退院患者の在宅・介護施設への受け渡し機能

2. 専門医療を担って病院の役割を補完する機能

3. 緊急時に対応する機能

4. 在宅医療の拠点としての機能

5. 人生の最終段階における医療(終末期医療)を担う機能

 

第6章 将来の医療需要を踏まえたあるべき医療提供体制について

(3)各医療機能別に必要となる医療提供体制のあり方等について

(Vi)地域医療構想において想定される主な患者の流れについて

○「治す」医療としての高度急性期機能や急性期機能を有する病院から転院した患者は、リハビリなどの機能を担う回復期の病院に転院したり、病状が収まれば「支える医療」である慢性期機能を有する病院や有床診療所への転院や、さらに介護保険施設を含む在宅医療等に移行することが想定されます。

 

印象としては、和歌山県地域医療構想の副題

~ 高度急性期、急性期、回復期、慢性期から在宅医療に至るまで 将来の医療需要に応じた質の高い医療提供体制の構築に向けて ~

にあるように、何よりも先に「高度急性期、急性期、回復期、慢性期、在宅医療」の分類があって、これに基づいて構想は策定されてる為、

他の視点からの分析はなされていないようです。

「有床診療所の病床の担う5つの役割」も当協議会からの要望通り明記頂けましたが、

その有床診療所病床機能報告データの公開もなされていません。

先に記載した◆2014年7月1日現在の県内医療機関の状況等について◆の有床診療所のデータからも示唆されていると思いますが、

有床診療所病床は慢性期機能だけを担っている訳ではなく

高度急性期を除く他の役割を横断的に複数担っていて

そうした病院病床向きの機能分類とは別に

有床診療所本来の機能「有床診療所の病床の担う5つの役割」を

複数担っている有床診療所が大半を占めていることが判明しております。

そうした病床ごとの柔軟な運用が、それも安価な入院基本料でできる有床診療所病床の存在を

今後より一層アピールし、地域医療構想実現に向けて有床診療所病床の有効活用を訴えていく必要があります。

 

また、地域医療構想においては、「精神科病院等は対象外とされている」「地域医療構想において直接の対象 とならない精神病床・結核病床・感染症病床」等の記載があります。

ならば、産科有床診療所も、この視点でのアプローチならば、地域医療構想の直接対象から即刻除外すべきと私は考えます。産科増床は有り得ても、病床削減対象にすべきではありません。

 

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医療法人 外科内科 辻医院

一般病床・医療療養型病床

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