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H29年4月、田辺市中屋敷町に、当法人付属【特定施設】サ高住の建設を予定しています。

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有床診療所の現状調査を定期的に実施下さっている日医総研の江口成美先生は、

H25年度のワーキングペーパーの中で

「全ての有床診療所が介護施設を持つ余裕があるわけではないが、介護施設を持てる施設はその併設により医療と介護の連携がスムーズになり、地域の介護サービスの充実にもつながっていると思われる」

と述べられています。

和歌山県有床診療所協議会においても、介護事業に参入している有床診の先生方はパワフルです。

和有協の青木敏名誉会長も以前こう述べられていました。

「今後、有床診は、今までのように、ただ来る患者様を入院させているだけではダメだ」

また、全国有床診療所連絡協議会総会のここ数年の講演を聞いていても、有床診と介護事業の相性の良さを報告するものが目立っています。

病院のベッドと違い、有床診療所のベッドは安価で柔軟な運用が可能な為、介護事業とスムーズな連携がとりやすいのだと考えられます。

緊急時にすぐ入院させられる有床診の後方ベッドは介護施設と利用者様、ご家族様の安心につながるものと信じています。

現在、和歌山県は嘗て建設費の大半を補助金で賄っていた特養の新設を認めておらず、民間の自力での介護施設建設を推奨しているように見受けられます。建設に補助金がでる介護施設は少なく、現時点で地域包括ケアシステムの実現にむけて、病院病床退院後の受け皿の筆頭は、建設費の約1割の補助金を認めている「サ高住」でないかと推測されます。

有床診療所は入院施設であり、医療も介護も日常的に全て自らの手で提供している為、入所施設運営の基盤はすでに揃っています。また、通所介護事業所や居宅介護支援事業所を同時に設立するのは、事業が煩雑になりすぎるように思われました。その為、全てのサービスを自ら提供する、特定施設としてのサ高住が、有床診の介護事業への参入には現在一番適しているのではないかと私は考えました。

この度、当院の近くに、適した土地を確保することが出来た為、この計画を実行に移すことと致しました。

5年前の、当院建て替えとほぼ同規模の事業となります。

来春4月、消費税引き上げまでの完成を目指します。

サ高住は、当院に限らず、全国どこの有床診療所でも参入できる介護事業です。

この計画を和歌山県有床診療所協議会の役員会で介護事業参入済みの先輩方に相談したところ、沢山の賛同と、ご意見を頂きました。

当院のこの計画が、成功の有無に関わらず、今後の和歌山県下での有床診有効活用の一つのケーススタディーになればと考え、今年8月27日に開催する和歌山県有床診療所協議会総会での講演で、風神会計事務所様に和歌山県における有床診療所のサ高住展開につき講演を依頼しております。

 

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事業概要

(医)外科内科辻医院 付属

【特定施設】サービス付き高齢者向け住宅

辻レジデンス(仮称)

基本コンセプト:

いざという時に入院が出来る「有床診療所」直営の、田辺中心市街地にある「特定施設サービス付き高齢者向け住宅」

 

◆「老後も、住み慣れた田辺の街並みの中で安心してお過ごし頂く為に」

南方熊楠が晩年を過ごした「田辺市中屋敷」

ここは古い街並みが残る閑静な邸宅地で

辻家のルーツでもあります。

また、田辺市の行政、文化の中心でもあります。

この利便性の良い田辺中心市街地の再開発によって

私たちが永年「有床診療所」で蓄積してきた

入院医療スキルと

在宅医療ノウハウを結集し

地域の皆様が安心して生活を続けられる

「終の棲家」をご提案致します。

 

◆「老後だからこそ、田辺中心市街地へのこだわり」

田辺市では

中核病院も高齢者施設も

中心市街地を離れ

新たに山を切り拓いた

山間部に集まっています。

山の上は

確かに津波の心配は無いかもしれません

でも、これでは

敢えて悪く言うと

現代版「姥捨て山」。

人が住み出して日の浅い

新興開拓地であり

ご高齢の方が永年住み慣れた街並みとは

もはや

全く違うものです。

人生終盤になって

住み慣れた街並みに別れを告げて

不慣れな土地での生活を強いられる現状に

私は強い矛盾を感じます。

確かに新規に山を切り拓くほうが

開発は容易かもしれません。

けれど

中心市街地の空洞化の原因は

高齢者は山の上へ、という

この安易な高齢者対策にあるものと

私は考えます。

私なら老後こそ

住み慣れた町で余生を過ごしたい。

ご高齢の方の診療に携わってきて

少なからず同じ意見の方がおられることを

私は何度も確認してきました。

「永年住み慣れた街並みの中で、人生の最後まで付き添いたい」

これが私たちのコンセプトです。

 

◆「アクセスの良さが売り、紀南行政・文化の中心地でイベント参加も容易です」

由緒ある酒造会社の邸宅地をお譲り頂き

この度、計画を実現することが出来ました。

紀南文化の殿堂、紀南文化会館や、

神島を望む扇ヶ浜海水浴場もすぐそばです。

田辺祭も、弁慶祭も

ご近所で開催されます。

地域主要イベント参加も行いやすく

当然、家族の面会も容易です。

目の前で開催される田辺市花火大会鑑賞の為に

3階テラスの配置にこだわりました。

 

◆「民間だからできる、庭園付の、ゆとり設計」

趣のある古い町並みとの調和を重視し、落ち着いたデザインの低層設計とし、

アットホームな定員30名の小規模施設と致しました。

敷地取得時にお譲り頂いた邸宅は、残念ながら朽ちていましたが

同時にお譲り頂いた、数々の庭石や灯篭、樹木を生かし、

庭園を有する

ゆとりのある設計を目指しました。

庭園の設計は、熊楠が眠る、「高山寺」の庭師さんにお願い致しました。

一緒に桜見を楽しみましょう。

 

◆「特定施設」認可へのこだわり

私たちは

40年に及ぶ入院医療で培ったこだわりの身体介護サービスを

是非、自らの手で提供したいと考えました。

その為

田辺地域のサ高住では初めての「特定施設」認可を目指しました。

「特定施設」サ高住は、介護サービスを介護度別に定額制、丸目にて

自らの手で提供致します。

利用者様やご家族にとって、とても解りやすく、安心な料金設定です。

病状増悪時に加算される臨時の費用負担も少なくて済みます。

介護度が高くなるほど、通常のサ高住の外部委託介護サービスよりも割安な価格設定となるのが特徴です。

将来、介護度が増した時、割安で定額の費用負担は、利用者様とご家族の安心につながります。

 

◆車で3分、24時間365日、入院治療を提供する有床診療所「外科内科辻医院」が運営します。

1945年(昭和20年)開院、70年余りの歴史を有する「辻医院」直営施設です。

日常の往診や訪問診療、訪問看護だけでなく、病状増悪時の入院も優先的に対応致します。看取りまで対応させて頂きますので、病状増悪時に行き場が無くなる心配はありません。

有床診療所の入院基本料は診療所の病床である為、病院の入院基本料よりはるかに安く設定されており、病院よりも割安で入院治療が受けられます。

回復後は、特定施設サ高住の生活にお戻り頂きます。

有床診療所には入院期間の制限は無く、

病状の改善が無くても、看取りまで継続して医療を受けられます。

車で3分。直ぐそばにある辻医院への送迎サービスは無料で承ります。

 

※上記内容は今後変更の可能性があります。

※今後、スタッフとしてご協力いただける方を募集予定です。

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↑ 壁の向こうは脇村奨学会様と、紀南文化会館です。

当院の防災無線受信設備が有線化されました

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当院のすぐ前は港です。

津波が来たら怖いけれど

この田辺湾を望む美しい景色が

私が旧市街地を離れられない理由の一つです。

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幸い、当院の所在地が

過去に津波被害を受けたという話も

聞いたことはありません。

でも

近所にあった田辺消防本部は

いざという時に備え、今春、高台に移転し

防災無線設備も移転し

当院で一時的に

防災無線が受信不能となっていました。

この度

これまで受信できていた防災無線が

田辺市の都合で受信出来なくなったとの理由で

田辺市が無償で受信アンテナを

設置下さりました。

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そして

残っていた院内配管を通して

有線化して下さりました。

↓ 有線化した3階自宅部分の受信機 ↓

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これで当院各階で安心して防災無線を聞くことが

出来るようになりました。

田辺市防災無線のご担当の皆さま

この度はご配慮下さり

本当に有難うございました。

 

次は有床診に猶予期間付きで義務化された

スプリンクラーの設置工事。

今年の秋に予定しています。

助成金が出ますが

最低限の費用のみ。

配管露出で設置すれば

不可能ではないのかもしれませんが

院内が配管によって工場の様にゴチャゴチャしてしまい

療養する環境、看取りの環境には

相応しく無くなってしまいます。

その為、当院の設計を頂いた事務所に

配管設計をお願いし

当院では配管を隠し、現状への復旧を予定しています。

但し

1千万円以上の自己負担を伴います(泣)。

設置費用より復旧費用のほうが負担が大きいのですが

そうした議論が全国有床診療所連絡協議会も含めて

何処でもなされていないのが

残念です。

有床診療所「外科内科辻医院」の地域医療構想策定への要望(2016.3.11)

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①有床診療所は小規模入院施設の為、病床数が少ないほどランニングコストが極端に割高となり、採算性が悪くなる。その為、一部病床が稼働していないからといって、その時の非稼働病床を病床削減の対象として強制的に減らすことは、その行為自体が有床診療所の閉院に結び付く為、行わないで頂きたい。つまり、病床を稼働させている有床診療所の病床削減は行わないで頂きたい。

 

②現院長の高齢化等により、止む無く一時休床中の有床診療所においても、病床を継ぐ予定の後継者が研修中などの理由で直ちに継げない場合も、強制的な病床削減は行わず、後継者が病床を再稼働することを認めて頂きたい。

 

③有床診療所にスプリンクラー設置が義務化され、折角病床利用の為、新たにスプリンクラーを設置した病床を、強制的に病床削減の対象と見なすのはやめてほしい。また、スプリンクラー設置工事期間には一時入院をストップしなくてはならず、工事前後の病床稼働率低下は免れず、稼働率低下を病床削減の理由にしないで頂きたい。

 

④有床診療所には病院に無い病床報告機能、つまり「終末期医療を担う機能」が存在し、病院や介護施設、在宅での看取りが困難な、行き場の無い終末期の患者様、つまり病状不安定で医療必要度の高い終末期患者様の看取りを担い、地域医療を支えている。この終末期医療を主に担う有床診療所は在宅復帰率が低くなるが、病院と比べて極めて安価な看取りを地域医療に提供している。その為、在宅復帰率だけで有床診療所病床の機能評価を行わないで頂きたい。

 

⑤有床診療所の入院基本料は病院のそれと比較し極めて安く、介護施設の報酬よりも安く抑えられている。有床診療所病床の施設基準は近年厳しくなってきているが、有床診療所が病院よりも極めて安価に入院医療を提供し、地域医療に貢献できているのは、施設基準が病院よりも緩やかな為である。有床診の病床と病院の病床の果たす役割は異なっており、病院との報酬レベルや役割の違いを考慮し、あくまでも診療所の極めて安価に地域に提供されている病床として、有床診療所の施設基準をこれ以上引き上げないよう強く要望する。

 

文責:辻 興

 

追記

2月26日に開催された

第3回 和歌山県地域医療構想(田辺保健医療圏構想区域)検討会の資料をみると、

『地域医療構想の実現に向けて必要となる施策等について』という資料の中の

参考:『病床機能の分化及び連携の推進』に関して、

和歌山県は「慢性期機能病床に関する対応(案)」の3番目として、

『「支える医療」として、有床診療所の病床活用』

を掲げています。

和歌山県は、少し

有床診療所の地域で果たしている役割を

理解して下さり始めているように感じます。

県医師会副担当理事の方も言われていましたが

「声を出さないと、何も変わりません。」

和歌山県有床診療所協議会としては、

県下有床診療所の意見をさらに集約し、

引き続き県に訴えていきたいと考えています。

会員の皆様のご意見などありましたら、

FAX0739-22-0538までお願いします。

弛まぬ経営努力で、永年の逆境に耐え

進化してきた「有床診療所」です。

次なる「地域医療構想」を生き抜くことで

この、極めて合理的な医療システムを後世に残し

少子高齢化社会の地域医療に貢献しましょう!

「水鉄砲抄2015」

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当地方の7割近い読者が購読する代表的新聞

「紀伊民報」の編集局長をなされている

石井晃氏が、自身の2015年の

同紙1面コラム「水鉄砲」

をまとめられた

「水鉄砲抄2015」を

今年も当院に御寄贈下さりました。

朝日新聞大阪本社で社会部記者、社会部次長、論説委員、編集委員を歴任され、

「社説」「窓」そして「天声人語」執筆もなされてきた石井氏による

御当地版「天声人語」として

毎年とても楽しみにしている本ですが、

残念ながら非売品(涙)。

私以外にも同コラムのファンは多く、

同書は当院の患者様に1番人気。

毎年病棟・外来を巡回しております。

装丁もとてもおしゃれで本当に美しい本です。

外来ロビーに置かせて頂きます。

皆様も是非ご覧下さい。

(持ち帰りは厳禁!)

 

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医療法人 外科内科 辻医院

一般病床・医療療養型病床

和歌山県田辺市上屋敷3丁目11番14号 TEL.0739-22-0534 FAX.0739-22-0538