お知らせ

10月からインフルエンザの予防接種が始まります。

_2012.09.28

10月からインフルエンザ予防接種が始まります。

ご希望の方はお申し出下さい。

一般の方:2500円

65歳以上(割引券有)の方:1000円

生活保護(割引券有)の方:無料

 

いよいよ芸術の秋。

写真家、アンドレ・ケルテスの構図を真似て撮ってみたが・・・?

帰郷して間もない頃、油絵具に砂等を混ぜたアントニ・タピエスもどきの抽象画(自分ではそう思っている)が完成したので、高校美術部時代にも出品した田辺市の公募美術展「田辺市展」洋画部門に応募し、

ビックリした。

「額縁に入れる事」

と、定められていた。

現代美術に限らず近代絵画では当たり前の「額無」で、映画「2001年宇宙の旅」のモノリス風に作成したのであるが、事務局に問い合わせると額無ではダメとの事。至急額風の土台を作り、でも、普通に入れると台無しになるので、規定サイズの額から飛び出し浮遊した状態でキャンバスを貼り付け、規定をクリア。出品した。展示は事務局で行うのであるが、最終日、回収に行くと、重さで30度程前傾した状態のまま展示されていた。

明らかに「出す所を間違えた」。

今の時代、ジャンルを規定しない公立の公募展に額装を求めるとは。

田辺市展は、事実上、「現代美術お断り」の公募展ではないだろうか。

「額縁に入れる事」との制約が、本来自由であるべき芸術理念(茶道や華道の「~流」を除く)に矛盾し、とてもナンセンス。

もし、田辺市展の洋画部門が、審査員の「~派」を重視し,型にはまった作品を求めるのであれば、

ジャンル規定のない公募展としては不適切だと思う。

芸術を拘束してはいけない。

注)額縁に収まった素晴らしい現代美術作品も世の中には沢山あります。悪しからず。

 

Yellow/mixed media/F20

当初、山野辺英明氏の様なミニマム作品を目指していたものの(?)、

我慢が足りずご覧の結末。

気が付くとジャクソン・ポロックのアクションペインティングもどき(!)。

思い切り遊んだ後の子供部屋と作風は同じ。

でも、プロと違い、自由気ままに制作活動にのめり込めるのがアマチュアの特権。

私は満足。誰にも文句は言わせない(笑)。

絵画制作は私にとっての究極の道楽。

でも、悲しいことに、環境が揃わず久しくお休み中。

遠出もできず、地域でのごく限られた芸術鑑賞で今は我慢している。

せめて、休日や夜間自由に利用できるアトリエ(子供部屋?)と、「世界堂」(モナリザマークで有名な画材店)が近所に欲しい。

※10月13日までギャラリー寿苑にて、イタリアを拠点に全世界で活躍中の、日本が誇る現代彫刻の巨匠、緒方良信氏の作品展が開催されています。イタリアの遺跡に見事に溶け込む噴水や、教会の祭壇、巨大なモニュメント等、木造文化の日本人が創造したとはとても信じられない、石の魅力溢れる素晴らしい作品群を、石の都、イタリアで次々と生み出し、世界で常に高く評価されています。写真より、やはり実物が素晴らしく、角度を変え、時間を変えて鑑賞する度に、新しい驚きや発見に出会います。光の当たり方や素材の違いで様々な表情を見せる美しい彫刻の数々。幼い頃遭遇した火災の記憶と、救ってくれた「水」への想い。「水」というテーマに辿り着いた経緯を、とても控えめに、優しく語り、「水を怖がる方もおられるかもしれない」と気遣われる繊細で癒しに満ちた緒方氏の魂が、全ての作品に宿り、世界を魅了する。現代彫刻最高の展覧会ですが、ユーモラスな絵画もとても素晴らしい(私の大好きなジョアン・ミロを彷彿させます)。作品を素晴らしく引き立てている額装は奥様のセンス。田辺で開催されることが奇跡的な展覧会。この秋一番のおすすめ。

ICC

_2012.09.25

西新宿と渋谷区初台の境界に位置する東京オペラシティ・新国立劇場は、私にとって現代美術を学んだ聖地の一つ。かつての通勤、通学路にあり、ここで医局が学会を開いたりもして、よく通った。新国立劇場はバレエのメッカで、ここで観たウイリアム・フォーサイスの公演以降コンテンポラリーダンスのファンとなり、コンサートホール(タケミツ・メモリアル)の初代芸術監督で、現代音楽の巨匠、故・武満徹に感化され、ジョン・ケージなどの実験音楽を聴くようになった。しかし、最も私が影響を受けたのは、メディアアートの殿堂、NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)。ビデオアートとコンテンポラリーダンスを融合し、画期的なコミュニケーション技法を生み出した芸術家集団、ダムタイプ(dumb type)を知ったのも、ICCのビデオアートであった。1995年にエイズで亡くなった古橋悌二氏が自ら主演し、エイズ感染者の真実を強烈にアピールした。大学に隣接する新宿2丁目は世界有数のゲイの街。大学の学園祭にもゲイバーのママ(!?)が大勢押し掛け、毎年学園祭の期間中、先輩達に連れられ明け方まで彼らのバーにもお邪魔した。彼らの切実な話を聞くうちに、同性愛者の人権が、こうした影の世界でしか語られない厳しい現実に、同性愛者でない私も同情した。古橋悌二氏はニューヨークで最初のパートナーにHIVをうつされた。代表作「S/N」でその自己体験を前衛的なメディアアートで雄弁に語り、死後もビデオによる出演を続け、世界に訴え続けた。

クローゼットの扉の奥にTV(エアコンまでも!)を隠してしまう、シュールな千葉氏設計の建築に、本来TVモニターは不要なのかもしれない。しかし、将来のダムタイプ・ビデオインスタレーション実現を密かに目論み、TV端末を院内各所に準備している。

※残念ながら、現時点では、代表作の「S/N」は著作権の問題からビデオ化されていない。

 

1990年、日本の電話事業は100周年を迎え、その記念事業としてICCの基本構想が開始された。

東医祭パンフレット/1990年

この年、既にメディアアートの影響を受けていた私が、コピー機を用いたコラージュの技法でパントマイムの道化師をデザインした大学学園祭パンフレット。

東医祭ポスター/1990年

デザインをモノトーンに変更し作成したポスターは当時ニッカウイスキーが主催していた大学学園祭ポスターコンクールに入賞、僅かな賞金を獲得し、渋谷109にて展示頂いた。

 

Kaleidoscope

_2012.09.22

学生時代、恵比寿にあった現代美術の教室に通っていたこともあり、前衛芸術家の赤瀬川原平氏の提唱する芸術概念「超芸術トマソン」(創作意図の無い、見る側による芸術作品)を確かめに都心部を彷徨った。ハイレッド・センター時代の同氏の活動を指し、講演会で「もう昔の様な前衛芸術活動はしないのか」尋ねたところ、笑って頷かれていた。赤瀬川氏の活動履歴を知って間もない私には紛れもない「前衛」でも、何時の時代も「前衛」を突き進む赤瀬川氏にとって、「昔の様な」は、もはや「前衛」でなく、「前衛」を連呼することは「慢性」を意味する。

夏、太陽の光と影は時間毎に興味深い現代美術作品を創造する。晴れた休日、人気のない院内をゆっくり歩くと、モンドリアンの抽象絵画の直線や、キリコの形而上絵画の長い影に出会う。エッシャーの騙し絵の世界に迷い込む。

これは「トマソン」ではなく、Voidに拘る千葉学氏によって計算尽くされた建築美である。この意匠を壊さず少しずつ現代美術で埋めていくのが私の目標。

都内随一の現代美術館である「原美術館」のオーナーが千葉氏に依頼して建てた「Studio御殿山」が、当院外観のモデル。

同建築の魅力の一つ、奥行きある「万華鏡の様な窓」は、タイトな立地条件より断念。しかし院内「路上観察」中、光庭に「空模様を映す万華鏡」を発見。

※外来診療時間内は、ご自由に光庭にお入り下さい。陶芸作品には触れない様願います。

「人命」より「お金」を尊重する日本の財界。「国民の総意」より「財界圧力」に屈する日本政府。壊れた日本政府に医療行政は委ねられない。

_2012.09.20

「ウイキペディア」によると、日本において「財界」とは主に経団連、日本商工会議所、経済同友会などを指す。この経済3団体トップが9月18日、政府の「2030年代に原発稼働ゼロを目指す新エネルギー・環境戦略」の閣議決定に対し共同記者会見にて反対を表明した。信じられないことに日本政府はパブリックコメント(意見公募)における「国民の9割が原発ゼロを支持している」との分析結果を無視し、財界3団体の圧力に屈し、「原発ゼロ」の閣議決定が骨抜きになろうとしている。経団連の米倉弘昌会長は反対の理由に「電気不足への懸念」や「電気料金の大幅な値上がり」「国内産業の空洞化の進展」とそれに伴う「雇用維持の困難」などを挙げて「国益を損ねる」と批判したが、大震災を体験した今の日本からすれば、これは「財界」という極めて狭い範疇にいる人の偏った意見に過ぎない。国民大多数の意見よりも狂った財界の意見を尊重する日本政府は壊れている。東日本大震災によって人類が未だコントロールする術を持たない放射能に国民がこれほど苦しめられているのに、今さら「原発への依存」をよくぞ唱えられたものである。財界トップには国民の空気が読めていない。未来を担う幼い子を持つ親の気持ちも財界トップには分からないのである。

日本で少子化が進む原因の一つはKYな財界トップにあると私は確信する。

南海トラフ大地震が叫ばれている今日、財界と未熟な政府の責任により、この国は将来本当に滅びてしまうかもしれない。

これから未曾有の少子高齢化社会を迎えようとしている日本国内では地域医療や介護問題が深刻化している。国民がお金を使わない理由も老後の医療や介護への不安からである。国民の声を尊重すれば、政府は国の予算を財界にではなく医療や介護といった医療福祉分野・少子高齢化問題に今後優先的にまわすべきなのは明白である。

バブルで麻痺したままの財界は、己の領域を守る為、医療費高沸を叫び、世界で最も安価で良質な医療を提供してきた日本の医療業界に対し医療費削減を唱え続け、その影響で財政的に限界に達した地域医療が崩壊を招いている。日本医師会が国に要望している「ゼロ税率」導入も未だ実現されず、今後の消費税増税により、理不尽に医療機関に課せられている「控除対象外消費税」(社会保険診療は非課税にも関わらず薬剤等仕入の消費税分は控除できないことに由来する。診療報酬への上乗せで解決が図られたが、実際には上乗せは36項目のみで行われた上、その後の改定により多くの医療機関において十分な補填がなされていないことが判明している)によって、設備投資に費用が掛かり、院内処方に依存せざるを得ない有床診療所は息の根を止められるかもしれない。

国民の不安を解消し、日本のGDP低下を阻止する為にも、エネルギーを大量に消費する、これまでの製造業一辺倒の日本経済が、櫻井充氏が唱える「社会保障ニューディール政策」へ方向転換することを私は支持する。

写真は今年の全国有床診療所連絡協議会総会で今村聡日本医師会副会長が示した「事業税特例措置を巡る構図」のスライド。

「他の団体」=「財界3団体」?

総務省サイドは、民間医療機関が公共性・非営利性の極めて高い社会保険診療を担い、本来行政が行うべき公共性の高いサービスの代行も担っている事実を無視し、事業税特例措置による非課税(自由診療においては軽減税率)を廃止し、営利性の高い一般企業と同等の事業税を求めてきている(ちなみに公的医療機関は法人税非課税の為、特例措置廃止による影響は無く、民間医療機関のみ負担増となる)。

 

 

 

栄養指導教室は10月より水曜午前に変更となります。

_2012.09.19

冒頭から院長の「愚痴」のページと化しているこの欄、

今回は「お知らせ」です。

 

10月より、当院管理栄養士による「栄養指導教室」は

水曜日午前9時~正午

に変更となります。

受講ご希望の方は医師もしくはスタッフにご相談下さい。

事前予約も可能です。

会場は3階「ラウンジ」です。

当日診察後にスタッフがご案内致します。

タコクラゲ(蛸水母・蛸海月):Mastigias papua

紀南地方の海岸で夏場よく見られるそうです。

 

白浜、瀬戸臨海実験場・久保田信氏(京大准教授)による紀伊民報の連載タイトルは

「日本一のクラゲ天国 田辺湾」。

田辺市民が毎日見ている田辺湾で、実は最先端の海洋実験がなされていることに驚きます。

一般的なクラゲは有性生殖後に溶けて死滅するのに対し、溶けずにポリプとなって若返りを繰り返す不老不死のクラゲがいるそうで(ベニクラゲ)、

同実験場で若返り実験の世界記録を更新し続けているらしい(昨年度、9回目の若返りに成功と紀伊民報が報じていた)。

このクラゲの研究が、将来、人類を、不老不死(クローン?)に導くのかもしれません。

ちなみにiPS細胞も京大が開発。

近く不死鳥、火の鳥が京大で生まれるかもしれません。

 

でも、今は臨床医。話を身近に戻し、

今年の夏も扇ヶ浜海水浴場でクラゲに刺されて来院された患者様がおられましたが

でも、見ているだけならクラゲのこのフワフワ感はとても癒されます。

本水槽を提供下さっているガリバー氏によると

体内に共生する褐虫藻が光合成で産生する成分を栄養源としているとの事。

当水槽は「光」と「換水」のみで飼育している様子。

刺されても毒性は弱いとの事。ご安心を。

(念のため手は突っ込まないで下さい。)

 

地方自治体予算編成の透明度:和歌山県は全国最下位、市町村はワースト2・・・。地域の未来の為に道州制の早期実現を望む。

_2012.09.12

和歌山県に住んでいて、和歌山の県や市町村の医療行政の予算編成の不透明さに度々とても驚かされる。それまで私が東京で暮らしていた時は、都内の大学病院や都立病院、社会保険病院等に勤めていたが、石原都知事の元、現場の声がとても医療行政に反映されているのを実感できた。それに引き替え、和歌山に帰省してからは地域の医療行政がとてもグレーな印象を受ける。例えば当地方の老健施設の認可では既に行政で決定された事業所の承諾を地域医師会に事後承諾という形で求めて来る。事業者の募集はひっそりと行われ、選定理由は公表されておらず、もはや情報が無さ過ぎて医師会での論議の余地が無かった。現に当地方の老健施設は政治家関連の事業者が目立つ。またそうした施設は開設後の情報公開も不透明である。市立病院に該当する地域中核病院の建て替えにおいても、電子カルテやレントゲン等の高額な医療機器などの選定においては、現場で実際に使う医師には全く事前に公開されている様子は無く、電子カルテに至っては、誰も聞いたことの無い業者が突然選定され、結局倒産して、電子カルテの入れ直しを余儀なくされている。大変な失態であり、他の自治体ではあり得ないことであるが、この責任の所在はこの地域においては不明であり、全く情報が公開された様子もなく、全く情報が無い為、民間のチェックの入れようも論議のしようも無かった。当時医師仲間など現場ではおかしいとの意見が多数出ており、後に地域新聞が不透明さを論じたように思うが、何処で選定されているか分からず、あまりに選定過程が闇に包まれており、またそうした意見が所々で上がっているにも関わらず、行政トップは終始黙秘したままであった。和歌山県、地方自治体の予算編成に係わる情報公開は以前からとてもグレーである。妹が以前記者としてお世話になった紀伊民報が9月8日の記事で、全国市民オンブズマン連絡会議の都道府県調査で和歌山県の予算編成の透明度が全国最下位で、都道府県と全市などを対象にした情報公開度調査でも県内9市を含めた平均で和歌山はワースト2位との記事を一面に出してきた。この地域で頼れるのは地方新聞のみである。あまりにも情報がなく、県民・市民の民意が反映されずに大きな予算が一部の政治家によって利用されているこの地域では、必要な施策に予算は回らず、和歌山の公費は政治家の都合の良いように利用され、和歌山が衰退の一途を辿るのは当然である。民意の反映されない、住民の論じる場の無い魅力に欠けた和歌山から住民が逃げ出すのも当然であろう。東京の石原都知事や大阪の坂下市長の様な魅力ある政治家は和歌山には見当たらない。将来、子供達がこの地で生活するのであれば、一層、和歌山県を大阪府に組み込んでもらうか、道州制を実現して、優秀な政治家に地方自治を委ねたほうが良いと考える。

学名:Asplenium nidus ‘Avis’

和名:シマオオタニワタリ(島大谷渡り)・園芸品種

紀南陶芸:出口清廣氏寄贈

厚労省は次回診療報酬改定に向け有床診療所のあらゆる情報提供を求めている。

_2012.09.08

先に記した和歌山県有床診療所協議会総会、日医総研の江口成美氏の講演では有床・無床診療所全体における院長の年齢は60歳以上が40%にも関わらず、有床診療所では60%を占めており、有床診の院長高齢化問題は深刻。継承の時間が無い。事実、全国有床診療所連絡協議会総会会場ではご年配の方が過半数を占める。和歌山県有床診療所協議会の理事も高齢化が進み、若手は僅か。若返りの必要性を感じた旧執行部は2年前、青木名誉会長以下、大ベテランの先生方が一斉に裏方に回り、奥篤新会長を軸に素人の我々を支えて執行部の一新を図らせた。これから有床診を担う若手への有床診諸先輩方の心遣いである。和歌山総会の懇親会で、常に我々有床診の訴えに耳を傾け、日本医師会中枢や厚労省に強力に訴え下さる江口先生が、同席した私に「『有床診若手の会』を作らないのですか?」と今後のヒントを出して下さったが、「私の周囲に有床診を担う若手がほとんど見当たらない。」と返事するのがやっとであった。当院の所在する田辺市で現存する有床診療所は、お産を担っている産婦人科(代々当院が相談に乗って頂く先輩格の医療機関)以外は、叔父の内科診療所、老健付属の療養病床位しかなく、急性期や看取りを担う当院と、形態が異なり、具体的に連携をとれる有床診が無い。また、有床診経営環境の悪化により、院長の拘束時間が益々増えて、連携をとる時間もない。和歌山の総会でも入院患者から目が離せず急遽欠席となった理事が多数おられたが、恐らくどの地域でも、もはや絶滅危惧種となった有床診は、同胞が周囲におらず、連携に費やす時間もなく個別に暗中模索し自院の診療形態、病床運営方法を解決していると考えられる。また、都道府県医師会の内部に有床診療所協議会の設置が許可されていない為(和歌山県医師会の場合、病院協会が医師会とは別組織との理由で有床診も別組織とされた。何故、全く規模の異なる病院と同等に扱われる必要があったのか?当時の医師会長の圧倒的少数派である有床診への関心の無さが原因ではないか?)、医師会の有床診担当理事に日本医師会中枢への訴えを依存するところが大きくなるが、多くの都道府県医師会有床診担当理事は有床診の経営者でない為、現場の声が協議会ほど伝わらず(和歌山県の郡市医師会に至っては、有床診療所担当理事のポストすら存在しない。つまり地域の有床診の声を和歌山県医師会担当理事がヒアリングする仕組みすら地方医師会内には出来ていない)、医師会の傘下である一般開業医ですら有床診の実態を把握しにくい状態である。新規開業を考える若手医師に至っては有床診の情報は全く伝わっていないのが実情で、その為、有床診の担う役割や利点を若手医師に理解してもらえず、有床診の新規開業も難しくなっている。これからを担う有床診の分かり易いモデルケースも身近に無く、入院基本料を不当に抑制され、老朽化した有床診をみて、継承すべき若手医師は病床閉鎖を決断する。有床診の総会等に参加すれば有床診の魅力が分かり、有意義な情報が大量に得られるが、有床診の医師は常に入院患者を抱えており、遠方開催の全国総会には参加困難である。私自身も、父が現役で留守をしてくれる為、今は辛うじて参加できるが、父が引退すれば和歌山の総会にすら出席が困難となり、協議会への協力も出来るかどうか分からない。現に当院では、昨日・今日と連日入院患者の看取りがあり、この様な状態ではとても診療所から離れて会合になど出席出来ない。若手継承者においては、特に有床診の多い地方都市や僻地においては、子供の教育機関が少なく、24時間拘束される有床診を継承することに、家族の理解が得られず、継承を断念せざるを得なくなっている。恐らく、長年有床診を切り盛りされてきたご年配の先生方は、有床診へのこれまでの行政の不当な扱いと、孫の教育も考え、止む無く病床閉鎖に追い込まれているものと思われる。しかし、先代と違い、若手世代はネットコミュニケーションの手段を持っている。無理に留守をして総会に出席しなくても広く情報収集や問い掛け、討論が出来る環境にある。拘束され、集会に参加出来ない若手有床診後継者も、ネット上で知恵を出し合い、行政へ地道に働きかければ、すぐに受け止めてもらえるのではないか。検索にヒットすればネット世論において行政に働きかけることも可能なはずである。有床診の総会に参加すれば、江口氏を始めとする日医中枢や厚労省幹部への直接の働きかけも出来る。宮崎の全国総会で厚労省は2年後の診療報酬改定に向けた有床診の診療報酬評価の根拠として、データ提供を協議会に求めてきた。有床診の診療報酬評価の為には理由が必要である。多忙ならネットで構わない。厚労省に有床診の現状を訴え、2年後の診療報酬改定において有床診の経営が成り立つ環境を勝ち取ろう。

有床診医師向きの趣味:熱帯魚

(写真は当直室30cmキューブ海水魚水槽:もはや盆栽?)

理由:年中離れられないのでエサをやり損う心配が無い(泣)。

夜店ですくった金魚が死んでしまい、困って娘と飼育を始めたら、何故か私がはまっている。

医療法人 外科内科 辻医院

一般病床・医療療養型病床

和歌山県田辺市上屋敷3丁目11番14号 TEL.0739-22-0534 FAX.0739-22-0538